【ボイトレ】額から細く発するイメージで歌おう【具体的な感覚と抽象的なイメージ】




一問一答!

中野・シャーペッグ・ミュージック・カンパニーのボイストレーナーLEE(@BRAD_LEE19)です。

今回も読者様のご質問にズバズバ答えていきます!

 

今回のご質問はこれ!

名前: 富士

性別: 男性

相談・質問のタイトル: 額で響かせる

相談・質問の内容: 声を額で響かせる時に、額は振動しますか?
振動するならば、どの程度振動しますか?

富士さん、ありがとうございました!

 

発声時に額が振動するか、しないかという問題ですが、額が振動する感覚は当然あります

これは非常に抽象的なお話になりますが、発声の上達にとって抽象的なイメージを持つことも大切です。

なので今回は抽象的なイメージと、具体的な感覚を交えて、発声の方向性をお話させて頂きます。

 

額から細く発するイメージで歌おう

まず私がこのブログでいつも何を申し上げているかについて、少しだけお話しさせて頂きます。

 

声は体の後ろを伝って額から発せられるもの

声の方向性は、口から直線的に発せられるのでは無く、骨盤から背骨、うなじを伝って、額から発せられるものです。

これは声楽の基本的な技術で「ジラーレ」と呼ばれるものです。

【ジラーレとは?】

イタリア、ベルカント唱法の基本的な発声技法で「回る」という意味。

 

この回るというのは、後ろから回って声が発せられるという意味です。

そしてこれを習得する為に、声楽家は皆必死に訓練をするわけですが、ここで重要となる技術が、呼吸支えになります。

呼吸と支えに関する技術的な説明はこちら

【ボイトレ】支えの技術を徹底解説【声を体で支える方法】

2016年7月8日

 

額から発せられる感覚というのは、これを全て習得した後に得られるものです。

なのでまずは呼吸や支えを覚えるようにしましょう。

 

額から声が発せられる時の具体的な感覚

声が額から発せられる時というのは、決して太いものではありません。

それは針の穴に糸を通すような非常に細い感覚です。

ご質問に「額はどの程度振動しますか?」とありましたが、額は体に響き渡るくらいに大きく振動する感覚があります。

 

どうしたら額から細く発する事ができるの?

それは支えを強く保ち、我慢をする感覚が必要です。

我慢をする事で、息が無駄に流れないようにする事が大切です。

なので決して息を大量に使って額を鳴らす訳ではありません。

 

喉頭(喉仏)を下げ軟口蓋を上げ、お腹と背中で我慢をするように発声を行いましょう。

そうする事で額から細く発せられるようになります。

喉頭を下げる為の技術的な説明はこちら

【ボイトレ】喉頭を下げる事で生まれる3つのメリット【喉頭を下げて歌う方法】

2016年12月11日

軟口蓋を上げる為の技術的な説明はこちら

【ボイトレ】軟口蓋を上げて鼻腔共鳴を手に入れよう【喉声を改善する方法】

2016年7月16日

 

非常に抽象的な感覚ではありますが、これが太くなると響きが低くなり、いわゆる喉声になります。

そうならないように呼吸と支えをしっかり覚え、額から声を細く出せるように訓練をしましょう。

 

まとめ

額は体に響き渡るくらいに大きく振動する

まずは支えを覚えて、我慢しながら歌う感覚を身に付けましょう!

 

声の響きに関連する動画はこちら

LEE




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