【ボイトレ】歌唱力アップの為に必要な3つの条件【背中を使う技術を覚えよう】




一問一答!

中野・シャーペッグ・ミュージック・カンパニーのボイストレーナーLEE(@BRAD_LEE19)です。

今回も読者様のご質問にズバズバ答えていきます!

 

今回のご質問はこれ!

名前: いずみんご

性別: 女性

相談・質問のタイトル: 言うとおりにしてるのに…

相談・質問の内容: 初めまして。私は10月からボイトレに通ってるのですが、ボイトレの先生に、毎日腹筋と背筋、椅子に浅く座って足を少し上げながら歌う練習をするように言われ、そのとおりにやってるのですが、あんまり変わりません…
歌う時の姿勢は、重心をかかとにかけ、下半身に力を入れるよう言われ、声を出す時は、みぞおちの下?横隔膜?の所を膨らますよう言われたのですが、全然膨らまないし、高音が真っ直ぐでないし、全然うまくいきません…泣
ハッハッハッ、とお腹を動かして声を出す練習もしていて、少しはお腹も動くのですが、先生のように大きくは動かず、ハッハッハッではなくハァハァハァになってると言われ、これもまたうまくいきません…泣
舌根を下げ、軟口蓋を上げることはわかっているのですが…
もうどうしたらいいかわかりません。
このやり方でうまくいくのでしょうか?

いずみんごさん、ありがとうございました!

レッスンに通っているのに上手くならないというのは辛い事ですよね。

効果の無い練習を続けていて、モチベーションが上がらなくなるお気持ちもよく分かります。

 

ではどうしたら良い発声を手に入れ、歌唱力をアップする事が出来るか?

ご質問にお答えさせて頂きます。

 

歌唱力アップの為に必要な3つの条件

レッスンに通い初めて2ヶ月という事ですが、今後レッスンを続けていく上で覚えておいて欲しい事をまずお話させて頂きます。

これが理解できて無いと、どんなにレッスンに通っても歌は上手くなりません。

 

  1. 努力(練習)
  2. 正しい価値観を持っている有能な教師
  3. 教師の言っている事(言いたい事)を正確に捉え、吸収していけるセンス

 

歌が上手くなる為にはこの3つの条件が必要不可欠であり、一つでも欠けるものがあれば歌は上手くならないという事です。

これは歌だけに限った事では無いかもしれませんが、歌というのは目に見えるものでは無いので、特にこのような事が大切になるという事を覚えておいて下さい。

 

ご質問について

ボイトレの先生に、毎日腹筋と背筋、椅子に浅く座って足を少し上げながら歌う練習をするように言われ、そのとおりにやってるのですが、あんまり変わりません…

変わらないのは当たり前です。

なぜなら発声とは、体の外側に筋肉を付けても意味が無いからです。(※だからと言ってインナーマッスルを鍛えても無意味ですが。)

 

生理的に正しい発声とは、力技で得られるものではありません。

それは正しい発声理論を理解し、正しい練習を繰り返す事で得られるものです。

発声の為の無意味な筋トレはやめましょう。

発声の為の筋トレに関する具体的な説明はこちら

【ボイトレ】歌の為に筋トレをする必要は無い【発声と支えを繋げる方法】

2016年11月1日

 

歌う時の姿勢は、重心をかかとにかけ、下半身に力を入れるよう言われ、、、

重心をかかとにかけるのも間違いです。

その状態だと重心が後ろにいってしまい、体に力を入れる事が出来なくなります。

また正しい発声とは、背中に息を入れ、背中で支えるという動きが必要になるのですが、これは背中を少し丸くした時に得られる感覚なので、重心が後ろにいってしまったらこの動作も出来なくなってしまいます。

正しい姿勢に関する説明はこちら

【ボイトレ】支えを作るための姿勢を覚えよう【基礎作りの徹底】

2016年9月3日

 

声を出す時は、みぞおちの下?横隔膜?の所を膨らますよう言われたのですが、全然膨らまないし、、、

みぞおちの下を基点に息を吸い、そこで支える事は正しい事です。

補足すると、大切なのはみぞおちの下だけでなく、その真後ろに位置する背中です。

 

先程も申し上げましたが、正しい発声を習得する為には、体の前側よりも、体の後ろ側の使い方を覚える事が大切です。

それは、腰、背中、うなじと後頭部を開け、それを維持しながら歌う感覚です。

支えに関する具体的な説明はこちら

【ボイトレ】支えの技術を徹底解説【声を体で支える方法】

2016年7月8日

【ボイトレ】支えと声を早く繋げる練習法【基礎作りの徹底】

2016年10月1日

【ボイトレ】高音域で支える為の力の入れ方、踏んばり方【高音の出し方】

2016年12月1日

【ボイトレ】支えを強化する為の練習方法【正しい呼吸を覚えよう】

2016年8月4日

背中を使う技術に関する具体的な説明はこちら

【ボイトレ】背中の使い方を覚えて、喉の開きを維持しよう【背中を使う為の具体的な方法】

2016年12月23日

 

「全然膨らまない」という事ですが、2ヶ月ではまだ練習期間が足りなすぎます。

このような事は年単位で先生と一緒に作っていくものです。

先生に「正しく息が吸えているか?」という事を、必ず触ってもらいながら練習するようにしましょう。

初心者がこういう事を一人で確認する事は不可能ですので、必ず先生、もしくは近い人に触ってもらいながら練習するようにしましょう。

 

高音が真っ直ぐでないし、全然うまくいきません…泣

高音も理論が分かれば、必ず誰でも出せるようになります。

大切なのは、呼吸、支えと喉頭を下げる事です。

これが出来て、曲線的に声を捉えられれば必ず無理なく高音が出せるようになります。

高音の出し方に関する技術的な説明はこちら

【ボイトレ】高音域で支える為の力の入れ方、踏んばり方【高音の出し方】

2016年12月1日

喉頭を下げる為の具体的な説明はこちら

【ボイトレ】喉頭を下げる事で生まれる3つのメリット【喉頭を下げて歌う方法】

2016年12月11日

曲線的に声を出す為の具体的な説明はこちら

【ボイトレ】曲線的なイメージを持って発声しよう【具体的な技術の説明】

2016年9月6日

 

ハッハッハッ、とお腹を動かして声を出す練習もしていて、少しはお腹も動くのですが、先生のように大きくは動かず、ハッハッハッではなくハァハァハァになってると言われ、これもまたうまくいきません…泣

これに関しては、理屈関係無しにひたすら練習してれば出来るようになります。

これは決して難しい技術ではありません。

発声練習の時からスタッカートの練習を取り入れて、毎日練習をする事が大切です。

※スタッカートとは?
音を明瞭に分離して歌う(演奏する)技術。

 

まとめ

正しい発声を習得する為には、発声に対する正しい価値観を持っている先生と二人三脚で作っていく事が大切

時間のかかる作業ですが、根気よく、楽しみながら続けるようにしましょう!

 

LEE




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