中野・シャーペッグ・ミュージック・カンパニーのボイストレーナーLEEです。
あなたは技術の習得というものをどのように考えていますか?
私にSNS等を通して「高音を出すコツを教えて下さい」や「ビブラートをかけるコツを教えて下さい」等の質問が頻繁に来ますが、はっきり申し上げてコツなんかありません。
技術というのは「コツ」では無いのです。
では技術とはどういうものなのか?
今回はこれをテーマにお話をしていきたいと思います。
そもそも技術の習得とはどういうものか?
それはレッスンに通い、必死で練習して、初めて得られるものです。
そしてそこには当然時間と労力が必要になります。
なので基本的には、レッスンの最中に突然良くなるという事は、ほとんどありません。
たまたままぐれで出来る事はありますが、そこに再現性はありません。
レッスンに通い、その時先生の言っている事が分からないのは、歌のレッスンでは普通の事です。
必死で練習して出来るようになって、初めて先生の言っている事が理解できるものです。
続ける事が大切
以前に「出来ない技術は聴こえてこない」というお話をしましたが、教師にとってははっきりと聴こえる響きの違いも、生徒には聴き分ける事ができません。
それは自分が出来るようになって初めて聴こえてくるものです。
私は今でも時々思います。
「10年前に師匠が言っていた事はこういう事だったのか」と。
その時はチンプンカンプンなのです。
10年前に師匠が仰っていた言葉も、10年間続けていたから理解出来るようになった訳で、当然続けていなかったら理解できなかったでしょう。
そのくらい技術の習得というのは時間と労力がかかるという事です。
なので今ご自分の師匠に言われている事が理解できない人は、とにかく地道に練習を続ける事が大切です。
先程も申し上げましたが、レッスン中に出来ないのは当たり前です。
それを出来るようにする為に、時間をかけてコツコツ努力しましょう。
まとめ
技術は時間をかけて、学び続ける事で得られるもの
何事も極めようと思ったら生半可じゃいけない。
LEE
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