中野・シャーペッグ・ミュージック・カンパニーのボイストレーナーLEE(@BRAD_LEE19)です。
女性の貴方、貴方は地声から裏声のチェンジを綺麗に移行できてますか?
チェンジの時に、
- 声量が無くなってしまう、、、
- 声色が変わり過ぎてしまう、、、
など、このように女性の方々で「地声から裏声への移行が上手くいかない」という悩みをお持ちの方が多くいらっしゃいます。
ではなぜ男性はこのような悩みを持ってる人が少ないのに対して、多くの女性がこのような悩みを持つのか?
今回はこのような事についてお話をさせて頂きます。
女性必見!女性には裏声が存在しない
なぜ多くの女性が地声と裏声のチェンジに苦しむのか?
それは男性と女性の声には、生理的に大きな違いがあるからです。
男性と女性の声の大きな違いとは?
それは、女性には裏声というもの自体が存在しないという事です。
男性の声区
- 胸声
- 中声
- 頭声
- 裏声
女性の声区
- 胸声
- 中声
- 頭声
【声区とは?】
人間の声域を音色の相違によって低・中・高に三区分したもの。
それぞれ胸声・中声・頭声という。
男声では、頭声の上にファルセット(裏声)がある。
参考文献/大辞林 第三版
このように女性には裏声という存在自体が認められていません。
便宜的に「裏声」という言葉は私も使いますが、本当はそれ自体が無いのです。
それではもう少し掘り下げて見ていきましょう。
女性には裏声が無いという事の証明
これを読んでいる女性のあなた、少し高い声で裏声を出してみて下さい。
そして、その響きを保ったまま低い音まで下がってみてください。
そのまま低い音まで裏声で下がれるはずです(発声が悪いとできません)。
しかし男性はこれができません。
男性はどんなに発声が良くても、低い音を裏声で歌う事はできないのです。
男性が裏声を出せる音域は中音域以上の音域で、それ以下になると完全に地声に切り替わってしまいます。
このように考えると男性の裏声と、女性の「裏声と呼ばれているもの」は全くの別物だという事がわかります。
分かりやすい例
オペラ歌手を想像したら分かりやすいでしょう。
女性は裏声で歌っているように聴こえて、男性は地声で歌っているように聴こえる、、、
不思議だと思いませんか?
でもそもそも女性には裏声が無いって考えると納得できますよね。
またこれが正しく理解できていたら解決される問題はたくさん出てきます。
「どうしたら高音域で力強い裏声を出す事ができるの?」という問題
便宜的に裏声という言葉を使わせて頂きますが、先程も申し上げた理論から考えて、高音だけを裏声で練習しても力強い裏声は出せるようになりません。
大切なのは、低音域から丁寧に裏声で作っていく事です。
女性は喉頭(喉仏)を下げ、軟口蓋を上げれば、自然と響きが裏声に入るので、その感覚で低音域から高音域まで響きを統一して出せるようにする事が大切です。
喉頭を下げる為の技術的な説明はこちら
軟口蓋を上げる為の技術的な説明はこちら
また「喉頭(喉仏)を下げよう」「軟口蓋を上げよう」という意識と同時に「喉を開けよう」という意識も持つようにしましょう。
これを常に意識し、この技術が習得できるようになれば、高音域で力強い裏声を出せるようになります。
喉を開ける感覚に関する具体的な説明はこちら
すぐに出来るようになる事ではありませんが、このような事を毎日意識しながら練習をする事が大切です。
間違っても高音域だけを練習しないよう気を付けましょう。
まとめ
力強い裏声を出す為には、低音域から高音域まで、喉を開けて出せるように訓練をする事が大切
裏声は訓練次第でいくらでも美しく出せるようになりますよ!
裏声(ファルセット)に関連する記事も是非ご覧ください♪
LEE
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