中野・シャーペッグ・ミュージック・カンパニーのボイストレーナーLEE(@BRAD_LEE19)です。
あなたは歌う時、喉頭を下げて歌ってますか?それとも上げて歌ってますか?
喉頭の位置を正しく理解して歌わなければ、体をフルに使った声は出るようになりません。
では喉頭はどの位置で歌ったら体と繋がるようになるのか?
またどうしたら正しい位置で歌えるようになるのか?
今回はこのような事についてお話をさせて頂きます。
喉頭を下げる事で生まれる3つのメリット
まずそもそも喉頭ってどこ?と思う方も多いと思いますが、喉頭は喉仏がある所です。
歌を歌う時というのは、この位置を上手くコントロールする事で、色んな声が出せるようになります。
歌を歌うときの正しい喉頭の位置
では生理的に正しい位置で歌を歌おうと思った時、喉頭はどの位置にあるのが正しいか?
それはなるべく低く下げた所が正しい位置になります。
なぜ喉頭は低く下げた方が良いの?
その理由は3つあります。
- 喉頭腔が共鳴し、豊かな響きを生み出す事ができる。
- 声帯がリラックスした状態で使えるようになるので、喉が枯れにくくなる。
- 喉声では無い、体と繋がった声が出せるようになる。
それでは一つずつ見ていきましょう。
1.喉頭腔が共鳴し、豊かな響きを生み出す事ができる。
喉頭腔とは、体内に存在する共鳴腔の一つです。
歌い手はこの共鳴腔をうまく使う事で、力強くて響く歌声が手に入ります。
共鳴腔に関する具体的な説明はこちら
共鳴に関連する動画はこちら
2.声帯がリラックスした状態で使えるようになるので、喉が枯れにくくなる。
初心者の場合、喉頭を上げて歌う方が多いものですが、この状態だと声帯の締め付けが強くなり、喉は枯れやすくなります。
単純な話、喉頭は上げて歌えば声帯の締め付けが強くなり、下げて歌えば声帯の締め付けが弱くなるという事です。
特に高音域は喉頭が上がりやすく、声帯を疲労させる一番の原因になりますので、必ず下げて歌える技術を身に付けるようにしましょう。
3.喉声では無い、体と繋がった声が出せるようになる。
1番と2番でも申し上げた通り、喉頭は上げて歌うと響きの乏しい声になり、また声帯の締め付けも強くなり過ぎてしまいます。
なので逆を言うと、喉頭は下げれば、喉が開きお腹から声が出てるように聴こえる訳です。
喉頭を下げて歌う方法
ではどうしたら低音域から高音域まで、喉頭を下げて歌えるようになるか?
その方法として、舌根を下げるように意識しましょう。
なぜなら、喉頭と舌根というのは連動しているからです。
なので舌根を下げれば、喉頭が下がるようになるという事です。
喉頭を下げる感覚に関する動画も是非ご覧ください
あくびをする感覚
またあくびをするイメージも有効です。
あくびをするイメージを持つことで、舌根が下がり、喉頭腔を広く確保しやすくなります。
支え
発声の基本でもありますが、やはり体で支える事を覚えなければ、低音域から高音域まで喉頭を下げて歌えるようになりません。
なので体の使い方を正確に覚える事が大切です。
支えに関する技術的な説明はこちら
まとめ
喉頭は下げる事で、生理的に正しい発声で歌えるようになる。
どのジャンルの曲を歌うにしても、このような事は必ず覚えなければいけない発声技術です。
一生健康な喉で歌い続ける為にも、必ず身に付けましょう。
LEE
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