【ボイトレ】息漏れせずに歌う方法【声帯を閉鎖させる意識は間違い】




一問一答!

中野・シャーペッグ・ミュージック・カンパニーのボイストレーナーLEE(@BRAD_LEE19)です。

今回も読者様のご質問にズバズバ答えていきます!

 

今回のご質問はこれ!

名前: 歌う30代

性別: 男性

相談・質問のタイトル: 息漏れしない裏声の作り方

相談・質問の内容: ネットによくあるボイトレ法に裏声からアプローチする方法がありますが、最近自分の歌声(裏声)を聞いていて息漏れしすぎていることに気づきました。
裏声の意識、支え、共鳴、喉を開くことを意識しているつもりなのですが、どうも音程がとりづらく腰まわりに空気を溜めたつもりでも息が持たないことが多いです。これはやはり息が漏れているからなのでしょうか?
自分なりに考えて、地声から喉を開くような意識で歌ってみようかと思うのですが、こういうアプローチの仕方でもいいのでしょうか?
息漏れしない裏声の作り方を教えてください。

もう2点質問です。
・あくびの声でも、息漏れしているのとしていないのはあるのでしょうか?
・プロの方で歌声がありえないくらい伸びるのは、声帯の閉鎖で息が少しずつ流れているからなのでしょうか?
質問が多くて恐縮ですが、アドバイスお願いします。

歌う30代さん、ありがとうございます!

 

「裏声で息漏れせずに歌う為にはどうしたら良いか?」という事ですね。

裏声で息漏れをするのも、地声で息漏れをするのも、改善方法は同じです。

 

ではどのようにしたら息漏れを改善できるようになるか?

またその練習方法はどのようなものか?

他のご質問も合わせてお答えさせて頂きます。

 

そもそもなぜ息漏れをしてしまうの?

それは、声帯が閉鎖できていないからです。

声帯は閉じて振動させる事で声が発せられるものですが、それが閉じていないと当然声を発した時に息が漏れてしまいます。

 

どうしたら歌う時に声帯を閉鎖させる事ができるの?

それは喉頭(喉仏)を下げ軟口蓋を上げる事が大切です。

喉頭を下げる為の技術的な説明はこちら

【ボイトレ】喉頭を下げる事で生まれる3つのメリット【喉頭を下げて歌う方法】

2016年12月11日

軟口蓋を上げる為の技術的な説明はこちら

【ボイトレ】軟口蓋を上げて鼻腔共鳴を手に入れよう【喉声を改善する方法】

2016年7月16日

https://youtu.be/SphGkQVgMJE

 

もちろんこれは簡単な事ではないので、意識だけですぐに出来るようになるものではありません。

正しい訓練を積み重ねる事で、徐々に出来るようになるものです。

なので声帯もすぐには閉じるようになりません。

この訓練を積み重ねる事で、声帯周りの筋肉もし、徐々に自然と閉じるようになります。

 

声帯を閉鎖させる意識は間違い

歌うとき、結果的に声帯は閉鎖されなければいけませんが、間違っても声帯を閉鎖させる意識で歌ってはいけません

なぜならそれは、喉自体を締める事に繋がってしまうからです。

先程も申し上げましたが、正しい発声を行う為には、喉頭(喉仏)を下げなければいけません。

しかし声帯を閉鎖させる意識で発声しようと思うと、喉頭は上がり、その結果喉は締まってしまいます。

 

声帯を閉鎖させる意識は、発声の成長を阻む

声帯を閉鎖させる意識は、声帯を閉じる事はできても、心地良い響きを得ることはできません。

その意識では、喉が締まった聴き苦しい歌声になってしまいます。

またそれだけで無く、声帯を閉鎖させる意識は、声帯の疲労を早めてしまう結果にも繋がり、将来的に声帯が故障して声が出なくなってしまう危険性もあります。

なので必ず喉頭を下げる意識で、歌の練習をするようにしましょう。

声帯閉鎖に関する動画はこちら

 

ご質問について

裏声の意識、支え、共鳴、喉を開くことを意識しているつもりなのですが、どうも音程がとりづらく腰まわりに空気を溜めたつもりでも息が持たないことが多いです。これはやはり息が漏れているからなのでしょうか?

これは息が漏れているのも一つの原因ですが、根本的な原因は支えが弱いからです。

息漏れをしてる状態よりも息漏れをしてない状態の方が、間違いなく息は長く保てるようになりますが、支えを身につければ、より息は長く保てるようになります。

なので支えの技術を確実に身に付け、息が無駄に流れるのを我慢できるようにしましょう。

支えに関する具体的な説明はこちら

【ボイトレ】支えの技術を徹底解説【声を体で支える方法】

2016年7月8日

息を長く保つ為の具体的な説明はこちら

【ボイトレ】息が足りなくなる原因と改善方法【肺活量を鍛える為の訓練はほぼ無意味】

2016年7月26日

共鳴に関する動画はこちら

 

自分なりに考えて、地声から喉を開くような意識で歌ってみようかと思うのですが、こういうアプローチの仕方でもいいのでしょうか?

地声からのアプローチも、裏声からのアプローチも、どちらも練習した方が良いです。

高音域というのは喉頭(喉仏)が上がりやすくなってくるので、低音域から練習し、喉頭が下がってる状態を体で支えながら維持できるようにしましょう。

 

あくびの声でも、息漏れしているのとしていないのはあるのでしょうか?

訓練をされていない人の場合、声帯周辺の筋力が弱く、息漏れをする人もいます。

 

プロの方で歌声がありえないくらい伸びるのは、声帯の閉鎖で息が少しずつ流れているからなのでしょうか?

違います。

声が伸びてるように聴こえるのは、喉が開いていて、そこに心地よいビブラートがかかっているからです。

声帯は閉鎖していなければいけませんし、息も少しづつ使わなければいけませんが、それだけでは声が伸びるようにはなりません。

喉を開ける方法に関する具体的な説明はこちら

【ボイトレ】喉を開けて歌う方法【具体的な技術の説明】

2016年10月3日

ビブラートに関する具体的な説明はこちら

【ボイトレ】正しいビブラートのかけ方【ビブラートをかけなければ正しい発声は得られない】

2017年1月17日

 

まとめ

息漏れは、正しい発声を行うことで徐々に改善されていくもの

息漏れをしている方は、息漏れを気にするのでは無く、正しい発声を身に付ける事を心掛けましょう。

そうすれば自然と声帯は閉じるようになります。

 

裏声に関連する記事と動画も是非ご覧ください♪

【ボイトレ】裏声で高音域を綺麗に出す方法【一問一答!】

2016年8月29日

【ボイトレ】男性の裏声も訓練で必ず伸びるようになる【裏声の音域を広げる方法】

2016年7月27日

【ボイトレ】地声から裏声の切り替えをスムーズにする練習法【女性の声に関する具体的な説明】

2016年7月18日

【ボイトレ】女性必見!女性には裏声が存在しない【高音域で力強い裏声を出す方法】

2016年7月13日

 

LEE




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA