中野・シャーペッグ・ミュージック・カンパニーのボイストレーナーLEE(@BRAD_LEE19)です。
あなたは歌うとき、背中まで意識をして歌う事が出来てますか?
正しい発声を行う上で、背中の使い方は最も重要な技術の一つになります。
ではどのようにしたら背中を使う事ができるようになるか?
また背中を使う事で結果的にどのような声の響きを得られるようになるか?
今回はこのような事についてお話をさせて頂きます。
背中の使い方を覚えて、喉の開きを維持しよう
そもそも「背中を使って歌う」という事に対して「非現実的で意味が分からない」と思ってる方も多いでしょう。
筆者である私も、この事を正しく理解できるようになるまで10年以上かかりました。
ではなぜそれ程までに背中を使う事が大切か?
まずはここからご説明させて頂きます。
なぜ背中を使えるようにする事が大切なの?
それは背中を使わないと、結果的に必ず喉声になるからです。
喉声とは、喉が締まっていたり、鼻腔共鳴が乏しい状態の事を指しますが、それを改善する為には、喉頭(喉仏)を下げ、軟口蓋を上げ、喉が開いてる状態を作らなければいけません。
軟口蓋を上げる為の技術的な説明はこちら
共鳴に関連する動画はこちら
しかし、それを低音域から高音域まで維持する事が難しく、普通に発声をしたら必ず高音域で喉頭(喉仏)が上がってきてしまいます。
ではどうしたら高音域で喉頭(喉仏)を下げ、喉が開いた状態を維持できるようになるか?
ここで重要な鍵を握るのが背中です。
息を吸うのと同時に背中を膨らませ、その背中を膨らませた状態を歌ってる時に維持する事で、喉の開いてる状態も維持できるようになります。
背中を使う為の具体的な方法
息の吸い方
まず息を吸う時は、肋骨(あばら骨)の下を基点に、お腹、脇腹、背中で吸いましょう。
このとき最も大切なのが背中です。
背中に息を入れる為には、背中を少し丸くすると、背中に息が入りやすくなります。(首は真っ直ぐ保ちましょう。)
支え方
次に支えです。
声を出す時に、息で膨らませたお腹、脇腹、背中がしぼまないように我慢をする事が大切です。
特に高音域は喉が締まりやすくなってくるので、背中を広げ続けなければいけません。
背中を広げ、うなじも開げ、喉が締まらないように我慢をしましょう。
支えに関する具体的な説明はこちら
曲線的なイメージで歌おう
背中を更に使えるようにする為には、曲線的なイメージで歌う事も大切です。
声楽の技術では、「ジラーレ」と呼ばれる技術ですが、これは骨盤から背骨を伝い、うなじ、後頭部を通って、額から発せられる技術です。
【ジラーレとは?】
イタリア、ベルカント唱法の基本的な発声技法で「曲がる」という意味。
曲線的に歌う為の技術的な説明はこちら
息で背中を広げ、骨盤から体の後ろを通って、回すように発声をすると背中が使えるようになります。
先程も申し上げましたが、これは高音域で喉が締まらない為、また鼻腔を共鳴させ、喉で声がこもらないようにする為の技術です。
このような事を覚えて、更にレベルの高い発声を身に付けれられるよう訓練をしましょう。
まとめ
背中の使い方を正しく覚え、喉声では無い、質の高い声を手に入れよう
正しい発声を覚える為には、体の前側より、体の後ろ側の使い方を覚える事が大切ですよ!
LEE
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