中野・シャーペッグ・ミュージック・カンパニーのボイストレーナーLEEです。
昨日のレガートの記事に関連した内容になりますが、声を真っ直ぐ出す練習で「ロングトーン練習」というものがあります。
これは本来歌で使われる練習というよりも、管楽器などの基礎練習で行われるものです。
しかしポップスの業界では、このロングトーン練習を基礎練習として行っている方が多いようです。
もちろん声楽の基礎練習でロングトーン練習というのは行いません。
間違った練習方法では上達しませんので、今回は正しい練習方法のアドバイスも含めて、お話していきたいと思います。
ロングトーン練習は駄目
基本的に歌においてのロングトーン練習というのは、おすすめできません。
確かに声は真っ直ぐ伸ばせなければいけないし、不安定ではいけませんが、わざわざメトロノームを使って声を真っ直ぐ伸ばす練習を行っても無意味です。
よっぽど正しい発声が分かっていて、それを意識してやるのなら別ですが、それでもあまり効率の良い練習とは言えません。
支えの伴った響きを覚えよう
大切なのは、共鳴のある綺麗な響きで声をまっすぐ伸ばせるようにする事。
その為には喉で鳴らしていてはいけません。
音をまっすぐ伸ばすのを意識する事よりも、支えの伴った高い響きを覚える事が大切です。
支えが無いと、響きの乏しい鼻声になるのでお気を付け下さい。
支えに関する具体的な説明はこちら
声の響きに関連する動画はこちら
綺麗なビブラートで繋ごう
また歌は音と音を綺麗なビブラートで繋いでいくもの。
聴き手は誰でも綺麗なビブラートが聴きたいものです。
なのでロングトーン練習では無く、音階で練習する事をおすすめします。
音階練習は全体的に綺麗なビブラートで、一つ一つの音を滑らかにレガートで繋ぎましょう。
音階練習もただ声を出すのではなく、音楽的に、曲を歌うような意識で練習する事が大切です。
ビブラートに関する具体的な説明はこちら
レガート唱法に関する具体的な説明はこちら
まとめ
ロングトーン練習はやめて、音階練習をしよう
正しい発声練習を心掛けて下さいね!
LEE
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