一問一答!
中野・シャーペッグ・ミュージック・カンパニーのボイストレーナーLEE(@BRAD_LEE19)です。
今回も読者様のご質問にズバズバ答えていきます!
今回のご質問はこれ!
名前: マッキー
性別: 男性
相談・質問のタイトル: live前のボイトレは控えるべきか?
相談・質問の内容: live前のボイトレは控えるべきでしょうか?live前の2日前にボイトレの予約を入れたのですがliveの直前とか2日前とかってボイトレってやっても大丈夫でしょうか?liveの直前はあまりボイトレをやらない方がいいと言うことも前に言われたことがあって気になってます!
マッキーさん、ありがとうございます!
喉の管理についてのお題ですね。
歌手にとっては非常に大切な問題です。
これを間違えて「練習の時は声でたのに、本番声でなかった〜」と言っても、全く言い訳になりませんからね(笑)。
ベストな状態で本番を迎える為にはどうすれば良いか?
ご質問を頂いた内容に加えて、歌手としての体調管理法もお話させて頂きます。
ライブ前のボイトレは控えるべき?
まず「live前のボイトレは控えるべきか?」というご質問についてですが、それは人によります。
何故なら人には元々喉が弱い人と元々喉が強い人が存在するからです。
私の回りに実際に存在する、元々喉が弱い人の例
- 本番前日からあまり喋らない。
- 本番当日は朝からマスクを付けて、全く声を出さずに、本番直前になってようやく声を出し始める。
- 昼歌ったら、夜は歌えない。
- お酒を飲んだらすぐに声が枯れる。
私の回りに実際に存在する、元々喉が強い人の例
- 前日だろうが本番当日だろうが、お構い無しにレッスンを入れる。
- その日夜に本番を控えてるのに、朝から歌いまくる。
- その日夜に本番を控えてるのに、朝から普通に大声で喋り、ゲラゲラ笑う。
- 朝から晩まで毎日稽古で声を出してるのに全く疲労が蓄積されない。
- 酒、タバコなどに調子が左右されない。
- 本番前日でも平気でアルコール度数の高いお酒を飲む。
これは性格の問題、発声の問題などに関係無く、喉が元々弱い人、強い人というのは実際に存在します。
最悪な発声でも喉が強い人は疲労しない
これも私の周りにたくさんいますが「よくその発声でそんなに歌い続けられるな!」という人達。
こういう人達は喉が根本的に強い人達です。
それが年を取った時にどこまで歌い続けられるかは分かりませんが、こういう人達がたくさんいるのは事実です。
自分を知る事が大切
なので体調管理方法も人それぞれという事になります。
変な話、本番で最高の声が出せるのであれば何をしても良いという事です。
前日にお酒を飲んでも全く調子が左右されないのであれば、お酒を飲んでも良いし、前日にレッスンを入れても全く調子が左右されないのであれば、レッスンを入れても良いのです。
自分が何をしたら喉の調子が悪くなるのか、それを自分自身で知る事が最も大切であり、それを知る為には経験をたくさん積む事が大切です。
喉の保湿について
夏は冷房を付けない、冬はマスクに加湿器、そして時々吸入器・・・
これも私の経験でお話しますが、私は昔こういう事を徹底していました。
しかし今は全くやっていません。
なぜ喉の保湿に気を使わなくなったか?
冬場の加湿器やマスクが原因ですが、昔これらをやりすぎて、一時期口から全く唾液が出なくなってしまったからです。
人はもともと自分で唾液を作る機能が体に備わっているのに、加湿器とマスクに頼りすぎて唾液が出なくなってしまった事があります。
こうなると色々と大変です。
加湿器とマスクが無いと、すぐに喉が枯れて炎症してしまう状態になってしまいました。
誰よりも体調管理に気を使ってるのに、誰よりも風邪を引きやすい体質になってしまっているという事です。
なのでこれを経て、私は物に頼って保湿をする事が無くなりました。
自然体でいる事が大切
歌手を目指し始めた方は、喉の管理方法について色々と考える事が多いと思います。
しかし基本的には、自然体でいる事が大切だという事を覚えておいて下さい。
夏の冷房も喉が痛くならなければ、付けても全然問題ありません。
あまり神経質になりすぎると、逆に体調を崩す事もあります。
なるべく物に頼らず、薬に頼らずに健康でいられれば最高です。
なのでそういう体作りを心掛けて、日常生活を送って頂ければと思います。
まとめ
どの状態が自分にとってベストなのかは、経験をたくさん積むしか無い
「自分は喉が強い」と過信をしないように気を付けましょう。
経験が浅い人は過信をしやすいものです。
くれぐれも喉を壊さないように気を付けてくださいね。
LEE
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