一問一答!
中野・シャーペッグ・ミュージック・カンパニーのボイストレーナーLEE(@BRAD_LEE19)です。
今回も読者様のご質問にズバズバ答えていきます!
今回のご質問はこれ!
名前: たま1980_12
性別: 男性
相談・質問のタイトル: 喉に力が入っている状態
相談・質問の内容: 喉をあけて歌う時、力が入っても良い部分はあるのでしょうか?
というのも、アクビの形や喉仏を割と意識的に下げた時、喉仏の上とその左右の筋肉が少し膨れるように張ると思います。これは無駄な力になるのでしょうか?それとも必要な筋肉が伸ばされているという解釈なのでしょうか?
力が入っても良い部分とだめな部分の解説をお願いします。
たま1980_12さん、ありがとうございます!
喉頭(喉仏)を下げて歌った事が無い人が、喉頭を下げて歌おうとした場合、必ず始めは首や喉に違和感を感じるものです。
ではこの違和感は気にしなくても良いものなのか?
もしくは改善する必要があるものなのか?
他のご質問も含めてお答えさせて頂きます。
喉頭を下げた時に生じる喉の力は正しいの?
まず正しい発声を行う為には、喉頭を下げて、喉を開ける意識が大切です。
「なぜそれが正しい発声に繋がるのか?」という点につきましては、下記リンクまたは動画をご覧下さい。
喉頭を下げた時に生じる喉の力について
アクビの形や喉仏を割と意識的に下げた時、喉仏の上とその左右の筋肉が少し膨れるように張ると思います。これは無駄な力になるのでしょうか?
これは正しい力です。
始めは違和感を感じるかもしれませんが、それが当たり前になってくると徐々にリラックスして歌えるようになります。
必要な筋肉が伸ばされているという解釈なのでしょうか?
喉頭と声帯というのは繋がっていて、喉頭を下げることで、声帯とその周辺の筋肉が伸びます。
これは必要な力なので「必要な筋肉が伸ばされている」という解釈で間違いありません。
歌う時に力が入る場所
力が入っても良い部分とだめな部分の解説をお願いします。
歌う時に力が入る場所というのは主に3つです。
- 喉頭を下げる時に生じる喉の力
- 目の周辺の力
- 支え
「喉頭を下げる時に生じる喉の力」というのは先程申し上げた通りです。
目の周辺の力とは、軟口蓋を上げた時に生じる力です。
軟口蓋を上げると目の周辺に力が入る?
正しい発声を行う場合、軟口蓋を上げる意識が大切なのですが、このとき目の周りや、目の奥が痛くなるものです。
この意識や力は、声がこもらないようにする為に(声を外に出す為に)必要な力ですので、常に意識をするようにしましょう。
軟口蓋を上げる為の技術的な説明はこちら
支えの力
支えは発声の基本であり、正しい発声を学ぶ際にまず覚えなければいけない体の使い方です。
これは常に強い力が加わっている訳では無く、高音に行けば行くほど強い力が加わるものですが、初心者が始めからそのコントロールをする事は不可能なので、始めのうちは「強く支えて声を出す」という感覚をまず体に覚えさせる事が大切です。
支えに関する技術的な説明はこちら
最終的にはリラックス
このように「歌うときに力が入らなければいけない場所」についてご説明しましたが、大切なのはこれを体に癖付ける事です。
なので始めのうちは強い力を持って意識する必要があります。
しかしこれが本当に癖付いた時に、最終的に意識しなければいけない事はリラックスです。
リラックスをして柔軟にこれらの技術を使えるようにする事です。
理想は「質の高い声が出せるようになった時に、このような体の使い方をしてる」という事です。
そのレベルまでいけるように、日々訓練に励みましょう。
まとめ
必要な場所に必要な力を持って歌えるようにする事が大切
支えも、喉頭も、軟口蓋も、全て他の筋肉と分離して動かせるようにしなければいけません。
なぜならそれが出来ないと、正しい発声を行おうとした時に、邪魔な筋肉まで働いてしまうからです。
このような技術は決して簡単な事ではないので、正しい耳と技術を持ってる人に、直接見てもらいながら訓練をするようにしましょう。
喉を開ける感覚と方法に関する動画も是非ご覧ください♪
LEE
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