一問一答!
中野・シャーペッグ・ミュージック・カンパニーのボイストレーナーLEE(@BRAD_LEE19)です。
今回も読者様のご質問にズバズバ答えていきます!
今回のご質問はこれ!
名前: じゅん
性別: 男性
相談・質問のタイトル: 音痴じゃないけど下手
相談・質問の内容: 友達とカラオケに行くと音痴じゃないけど歌が下手だねとよく言われます。
なんででしょうか…
じゅんさん、ありがとうございました!
「音痴じゃない人=音程を外さない人」には繋がらないので、じゅんさんが本当に正しい音程で歌えているのか?という疑問は一つありますが、今回は「音程は正しいけど歌が下手に聴こえてしまうのは何故か?」という事でお話を進めさせて頂きます。
音程が正しいのに歌が下手に聴こえてしまう3つの理由
音程が正しいのに歌が下手に聴こえてしまう理由は以下の3つです。
- リズム感が悪い
- センス(音楽性、表現力)が乏しい
- 発声が悪くて自分が表現したい音楽が表現できてない
それでは一つずつ見ていきましょう。
1.リズム感が悪い
あなたは「音楽の三原則」というものをご存知でしょうか?
それは、
- メロディー(旋律)
- リズム(律動)
- ハーモニー(和声)
です。
音楽というのはこの3つが正しく表現されていないと、聴き手に不快感を与える事になります。
なのでいくら音程が正しくても、リズム感が悪ければ歌も下手に聴こえてしまうという事です。
しかし逆にこの3つが正しく表現されていれば、聴き手には心地良く聴こえるようになります。
どうしたらリズム感は良くなるの?
まずリズム感を養う為には、音楽の中の強拍と弱拍を知る事が大切です。
【強拍とは?】
小節の中に出てくる拍子で最も強勢のある拍。
【弱拍とは?】
小節の中に出てくる拍子で強勢を受けない拍。
例えば、四分の二拍子であれば、一拍目が強拍で、二拍目が弱拍。
四分の三拍子であれば、一拍目が強拍で、二拍目と三拍目が弱拍。
四分の四拍子であれば、一拍目と三拍目が強拍(三拍目は一拍目より弱い)で、二拍目と四拍目が弱拍。
八分の六拍子であれば、一拍目と四拍目が強拍(四拍目は一拍目より弱い)で、二拍目、三拍目、五拍目、六拍目が弱拍になります。
これは音楽の基礎知識として覚えておくようにしましょう。
しかし歌を上手く歌う為に大切なのは、どこが強拍でどこが弱拍なのかを分析する事では無く、強拍を明確に捉えて、それを抑揚に繋げることです。
具体的な練習方法
リズム感に自身が無い人は、まず歌を歌うのでは無く、音楽を聴いて強拍で手を叩く練習から始めましょう。
その音楽の拍子が何拍子なのかを正確に捉え、小節の頭(最も強い強拍)で手を叩くなど、体でリズムを感じる事が大切です。
それに慣れれば自分で歌を歌った時でも、容易にリズムに乗れるようになります。
2.センス(音楽性、表現力)が乏しい
歌を上手く聴かせる為に必要なものとは、音程の正確さや、リズム感だけではありません。
もし歌を上手く聴かせる要素がそれだけだとしたら、誰しもが同じ歌になってしまう事でしょう。
ではその先にある要素とは何か?
それはセンスです。
センスとは、その人の音楽性であり、表現力です。
これは才能とは別物なので、努力をすれば必ず磨けるようになります。
どうすればセンスを磨けるようになるの?
それはまず歌を心の底から好きになる事です。
そして自分の好きな歌をたくさん聴くようにしましょう。
なぜ自分はその人の歌が好きなのか?
どこに魅力を感じるのか?
細かく分析できるようになるまで、聴く事が大切です。
そしてその人の音楽や表現を真似しましょう。
決して発声的な部分でのモノマネになってはいけませんが、音楽の作り方など、上手い人の真似をする事はとても大切です。
3.発声が悪くて自分が表現したい音楽が表現できてない
音程もリズム感ももともと悪く無いはず・・・
歌も大好きで、幼い頃から音楽を聴きながら育ったのに、どうしても人に上手く聴かせる事ができない・・・
こういう方は完全に技術不足です。
単純に発声が悪いだけという事になります。
発声が悪いと自分が表現したい音楽も表現できるようになりません。
一度ボイスレコーダーでご自分の歌を録音してみれば分かります。
自分の思い描いていた音楽に到達していなければ、それは技術不足という事になります。
発声を磨いて理想の歌声を手に入れよう
逆を言うと、発声さえ良くなれば自分の理想の歌声が手に入るという事です。
基礎から地道に正しい訓練を行えば、必ず自分の表現したい通りに歌えるようになります。
時間はかかりますが、こつこつ訓練をする事が大切です。
まとめ
歌を上手く聴かせる為には「音楽の三原則」を守り、センスと発声を磨く事が大切
「自分には何が不足してるのか?」という事を、まずは正確に自己分析して下さいね!
LEE
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