中野・シャーペッグ・ミュージック・カンパニーのボイストレーナーLEE(@BRAD_LEE19)です。
あなたは人間が一番良い声で歌える時期というのは、何歳くらいだと思いますか?
ポップスの業界では間違った発声を続ける事で、若いうちに声が出なくなる方々が大勢いらっしゃいますが、本当は正しい発声で歌い続ければ、死ぬまで長く元気な声で歌えるものです。
では正しい発声で歌い続けた場合、何歳頃で最も良い声で歌える時期が訪れるか?
またプロの歌手として一生歌っていく為には具体的にどのようにすれば良いか?
今回はこのような事についてお話をさせて頂きます。
歌声と年齢の関係
日本の声楽の世界では、筆者である私の知る限り、ほとんどの人が15才〜17才で本格的に声楽のレッスンに通い始めます。
そしてその後ずっと声楽を続ける事で、声楽家はおおよそ40才~55才くらいで一番良い声で歌える時期が訪れるとされています。
もちろんこれは長年の技術の積み重ねがあるからこそ、この年になって最高の歌が歌えるようになるという事です。
またこの位の年齢で活躍されている声楽家に発声の話を伺うと、皆口を揃えてこうおっしゃいます。
「若い時は力任せで歌えたけど、今はそういう風には歌えない。」
なぜこのようにおっしゃるのか?
その理由は2つあります。
年を取ったら力任せで歌えなくなる理由
- 肉体的にも精神的にも20代の頃のように力任せで歌う事が出来なくなる。
- 20代の頃は1日中歌っても次の日には回復していた喉が、年と共に徐々に回復力が衰える為、技術で歌わなければ喉が持たない。
毎日歌わなければいけないプロ歌手にとっては、毎日喉を健康な状態に保たなければいけません。
なので力任せに歌って「次の日に喉が枯れてしまった」というのは通用しないのです。
プロの歌手として一生歌い続ける為には?
先程も申し上げた通り、20代、30代で技術を積み重ねてきた人だけが、40代になって最高の声が出せるようになります。
逆を言うと、それをしてこなかった人は40代になって声が出なくなるという事です。
これはもちろんクラシックの人もポップスの人も同じです。
なのでプロとして長く良い声で歌っていきたいのであれば、やはり技術を身に付けるしかありません。
40歳を過ぎて「昔は良い声だったけど、もう声が出なくなっちゃったね」と言われたら悲しいものです。
そうならないように、なるべく早い内に基礎を学びましょう。
発声の基礎から応用までの技術的な説明はこちら
基礎は最も重要でありながら最も難しいものです。
焦る必要はありませんが、時間をかけて着実に学ぶことが大切です。
まとめ
力任せでは無く、技術で歌えるように訓練しよう
プロ歌手として実力を付けたいのであれば、20代の10年間が勝負ですよ!
LEE
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