中野・シャーペッグ・ミュージック・カンパニーのボイストレーナーLEE(@BRAD_LEE19)です。
最近のカラオケにはボイトレ機能というものが搭載されていますが、あなたは利用された事ありますか?
このボイトレ機能を歌の練習と言って利用される方も多くいらっしゃるようですが、そのような練習方法では正しい技術は得られません。
ではなぜカラオケのボイトレ機能では正しい技術を得られないのか?
今回は、カラオケのボイトレ機能や採点機能を利用する事で生まれる「誤った価値観」についてお話をさせて頂きます。
カラオケの採点機能はボイトレにならない
歌えば点数を出してくれるだけで無く、今や発声のアドバイスまでしてくれるカラオケのボイトレ機能。
しかしこの機械の言う事を聞いても、決して正しい技術を得る事はできません。
なぜカラオケのボイトレ機能では正しい技術を得られないの?
それは単純な話で、発声の技術とは、そんなアドバイスで習得できるほど簡単なものでは無いからです。
もし真剣に歌の上達を目指すのであれば、そのような練習方法はすぐにでも辞めましょう。
歌はコツコツと基礎から技術を積み上げていく事で、初めて上達するものです。
時間も労力もかかりますが、まずは基礎から学びましょう。
基礎から応用までの具体的な説明はこちら
採点機能が生む歪んだ価値観
近年、カラオケの採点を競う番組や特番が多く存在しますが、私は正直このような番組が嫌いです。
このような番組で歌を好む方々が増えるのは嬉しい事ですが、年頃の中学生や高校生が「音楽に対して歪んだ価値観を持ってしまうのでは無いか」と思うと、心苦しくなります。
「機械が正しい」「機械の判断こそが全て」となってしまったらどうしますか?
「高得点が出せるから自分は歌が上手い」と勘違いしてる人も既に五万といるでしょう。
私のブログやSNSに「ビブラートやシャクリはどうやったら出せるようになりますか?」という質問が今まで何回きた事か。
それに便乗してプロのボイストレーナーまでもが、そのようなものを必須の技術と崇め、生徒に教える時代です。
ボイストレーナーは商売なので、生徒が辞めさえしなければそれで良いでしょう。
なので生徒は生徒で「それは発声にとって根本的な技術では無い」と、自分で気付かなければいけません。
歌の本質
機械に心はありません。
採点機能で高得点が出せるようになったとしても、それは所詮機械です。
歌は音楽であり、詩であり、心。
プロを目指す人間は、これが歌の本質だという事を決して忘れないようにしましょう。
まとめ
歌が本当に上手くなりたいのであれば基礎から技術を磨こう
これは歌だけで無く、何事にも共通する事です。
基礎さえ極めれば、あなたが表現したい音楽を必ず表現できるようになります。
LEE
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