中野・シャーペッグ・ミュージック・カンパニーのボイストレーナーLEE(@BRAD_LEE19)です。
あなたは絶対音感というものをご存知ですか?
絶対音感とは、ある音を単独で聞いた時、その音名を記憶に基づいて答えられる能力、音感の事です。
この絶対音感ですが、世の中には「絶対音感があれば、確実な音程で歌を歌うことが出来る」とお考えの方が多いようです。
しかしそれは違います。
ではなぜ絶対音感があっても確実な音程で歌うことが出来ないのか?
また正しい音程で歌えるようにする為にはどうすれば良いか?
今回はこのような事についてお話をさせて頂きます。
絶対音感について
絶対音感は、ある年齢までに音楽教育を受ければ、誰でも身に付ける事ができると言われています。
筆者である私が中学、高校の時に通っていたピアノ教室には絶対音感を持った子供達がたくさんいました。
その教室では絶対音感を養う教育を盛んに行っていたのですが、先生曰く、7歳頃までに専門的な訓練をすれば誰でも絶対音感は付くとおっしゃっていました。
私の場合は幼い頃から音楽教育を受けてきた訳ではありませんが、大学に入る前にノイローゼになる程トレーニングをしたので、街中で聴こえてくるハ長調(ドを基準とした音階)の旋律くらいなら、全て階名(ドレミファソラシド)で聴こえてきます。
それも絶対音感といえば絶対音感ですが、凄い人になると生活の中で聞こえてくる全ての音が、何の音なのか分かってしまいます。
絶対音感でも完璧な音程では歌えない
しかし、そんな人達でも歌になると音程は崩れます。
もちろん鼻歌のように、体の抜けた声で歌うぶんには崩れないのですが、しっかり体を使って歌うとなると崩れてしまいます。
なぜ絶対音感なのに音程が悪くなってしまうの?
それは、発声が悪いからです。
どんなに素晴らしい音感があっても、喉で声の通り道を邪魔してたら音程は悪くなります。
正しい音程で歌う為には技術を身に付ける事が大切
歌を歌うという事に於いて、音感というのはもちろん大切です。
ましてやプロを目指すのであればそれは大前提です。
しかし本当に正しい音程で歌うというのはその先です。
本当に正しい音程で歌うためには、技術を磨き、体で音程を作る事が大切です。
繰り返しになりますが、どんなに素晴らしい音感があっても、発声が悪ければ正しい音程では歌えません。
もしボイトレのレッスンに通っていて、細かいピッチが悪い事を「お前は耳が悪い」や「音程をちゃんと耳で聴いて!ピアノの音をちゃんと聴いて! 」などと指摘する教師がいるとすれば、それは典型的な駄目教師です。
正しい発声を身に付け、正しい音程で歌えるように訓練をしましょう。
正しい発声に関する技術的な説明はこちら
まとめ
正しい音程で歌うためには、正しい発声を身に付けなければいけない
もちろん著しく音感が乏しい人は、音感トレーニングをする必要がありますよ!
LEE
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