一問一答!
中野・シャーペッグ・ミュージック・カンパニーのボイストレーナーLEE(@BRAD_LEE19)です。
今回も読者様のご質問にズバズバ答えていきます!
今回のご質問はこれ!
性別: 男性
相談・質問のタイトル: 「支え」について
相談・質問の内容: 現在高校3年生で支えのことについての質問なのですが、今まで声楽を1年と半年続けてきて、支えや呼吸法のことをほとんど教えて頂けていません。普段は、イタリア人みたいに力強くて、びんびん鳴るような声を作るレッスン内容なのですが、支えについては「支えはみぞおちに力を入れてお腹を張るだけでいいよ。呼吸なんてやっていればついてくるから別に気にしなくていいよ。」と仰っています。しかし、お腹を張ると言われてもどこまで力を入れたらいいのか。なぜ、外に張る力を強くしているのにお腹がしぼんでいってしまうのか全くわかりません。力を入れ過ぎて、発声練習はいつも15分程で力尽きてしまいます。お腹がしぼんでしまうことを伝えると「もう一回横隔膜絞って張るんだよ。」と仰いますが、力をパンパンに入れた状態なのに更に力を加えることはできません。横隔膜を自由に動かせるには毎日練習していればいつかできるようになるのか、やり方が間違っているのか…なにがいけないのかわかりません。
長文でまとまっていませんが、お返事お待ちしております。
支えについてのご質問ですね。
これは出来るようになるまで非常に苦労する技術の一つです。
ではどうしたら上手く声を体で支えられるようになるか?
ご質問にお答えさて頂きます。
支えとは?
まず、支えとは具体的にどういうものか?
こちらの記事と動画をご覧ください。
この記事と動画を踏まえた上で、これから一つ一つご質問にお答えさせて頂きます。
今まで声楽を1年と半年続けてきて、支えや呼吸法のことをほとんど教えて頂けていません。
まずここからお答えしますが、支えの事を細かく教えてくれる先生というのはほとんどいません。
貴方が声楽家を志しているかは分かりませんが、もし志しているのなら、これから慎重に先生を選んだ方が良いでしょう。
高校三年生というのは、とても大切な時期です。
支えについては「支えはみぞおちに力を入れてお腹を張るだけでいいよ。呼吸なんてやっていればついてくるから別に気にしなくていいよ。」と仰っています。
失礼ですが貴方の先生はおそらく、背中に息を入れて支えるという価値観が無いのだと思います。
もしその価値観があったら、このような事は言えないはずです。
正しい呼吸法と、背中の使い方を明確に覚えるようにしましょう。
呼吸に関する具体的な説明はこちら
背中の使い方に関する技術的な説明はこちら
お腹を張ると言われてもどこまで力を入れたらいいのか。
張るのはお腹だけでなく、脇腹、背中も同様です。
そしてその感覚というのは、高音にいけばいくほど強くなっていきます。
なぜ、外に張る力を強くしているのにお腹がしぼんでいってしまうのか全くわかりません。
支えが弱いからです。
これはこれに特化した訓練を日々続けなければ出来るようになりません。
練習法に関する具体的な説明はこちら
力を入れ過ぎて、発声練習はいつも15分程で力尽きてしまいます。
無駄な力が入りすぎです。
支え以外は全て脱力しなければいけません。
燃費の良い発声を作らなければ、体は長時間持ちませんよ。
燃費の良い発声を作るための具体的な説明はこちら
お腹がしぼんでしまうことを伝えると「もう一回横隔膜絞って張るんだよ。」と仰いますが、力をパンパンに入れた状態なのに更に力を加えることはできません。
「横隔膜を絞って張る。」
申し訳ないですが、これは完全に間違いです。
横隔膜は歌っている間は下がり続けています。
力をパンパンに入れた状態から更に力を加える訳ではありません。
「息を吸って支え直して、また息を吸って支え直して」が続くだけです。
横隔膜を自由に動かせるには毎日練習していればいつかできるようになるのか、やり方が間違っているのか…なにがいけないのかわかりません。
大切なのは、正しく毎日続ける事です。
間違っている事を毎日続けていても出来るようにはなりません。
やり方に関してはこの質問だけを見る限り、間違ってます。
まずは呼吸を正しく覚えて、それから支えに繋げましょう。
まとめ
支えの前に正しい呼吸法を覚える事が大切
根本が出来ていないと全てが狂います。
もう一度フォームから見直してくださいね!
LEE
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